| 「 夜想歌 」 UFO CREAtions - UFOcds - 004 2025年6月16日リリース 2500円 CD |
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![]() 1.奔月・月に昇る 09:06 2.命の光 08:35 3.二人の渚 11:14 4.北京雲上 14:00 5.らくだの瞳は限りなく深い夜へ 23:37 2024年8月9日北京のU.F.O. Space録音 録音 / Thomas マスタリング・編集 / M.M. Nosuke 書道 / Du Jun デザイン・写真 / Ryan ( UFO Space / UFO CREAtions ) 演奏者 紅ぴらこ (G, Vo) 影男 (G, Vo, Flute) 松枝秀生 (Ba,Perc ) |
水晶の舟は、2024年8月に中国北京の"UFO Space"で深夜に演奏して録音した。2時間強の演奏の中から五曲を選曲した。「二人の渚」以外は、即興演奏と即興歌である。深夜の録音の為か夜に因む演奏と歌が多い事から、夜に想う歌で夜想歌と名づけた。 (水晶の舟) ........................................................................................................................... 東京・阿佐ヶ谷の黒猫茶房を根城にしているサイケデリック・ロック・バンドの水晶の舟が、本作リリース・レーベルのおひざ元の北京で昨年8月の深夜に録ったアルバム。 メンバーは、 紅ぴらこ(vo、g、ハーモニカ、パーカッション、bells)、 影男(g、vo、縦笛)、 松枝秀生(b、パーカッション)。 ドラム無しでのレコーディングだ。 演奏もヴォーカル/歌詞もほとんどがインプロヴィゼイションとのことだが、 大半の曲が歌を軸にしているため取っつきやすい。 ベースの音がやや小さめながらデリケイトなレコーディングの仕上がりがグレイトなのも相まって、じわじわ効いてくる濃厚なサイケデリック感覚に痺れるばかりで、 二人のヴォーカルをはじめとして水晶の舟の音楽の包容力に圧倒されるばかりだ。 オープニング・ナンバーの「月に昇る」は、ギターが紡ぎ合う中でベースがフリー・ジャズの疾走で縫っていく。 いきなり9分越えの曲ながら、アルバムのイントロダクションらしく研ぎ澄まされた轟音がまだ序の口の鳴りを示す。 2曲目の「命の光」は、歌詞の即興も含めて影男がリードして縦笛も吹く曲。 サイケデリック・レジェンド光束夜の金子寿徳がやさしくなったような歌い口の悠然としたヴォーカルは、あくまでも我流の節回しの肯定的な光を放つ。 どことなくThe POP GROUPの「Don't Sell Your Dreams」も頭をよぎる8分半の曲だ。 3曲目の「二人の渚」は本作で唯一即興ではない歌詞で影男が作詞。 三上寛も目に浮かぶ静かな寂寥の歌ものながらやはりエレクトリック・ギターもやさしく輝き、絶品のギター・ソロがラヴ・ソングと思しき歌をさらに永遠のものとする。 これまた11分強があっというである。 4曲目の「北京雲上」はまさにインプロヴィゼイションの14分の曲だが、轟音の中をまっすぐ突き抜けていく紅ぴらこのヴォーカルによって道が開かれる。 生まれた瞬間のままの童謡と民謡がブレンドしたかのような歌唱は、やはり童女と妖女の背中合わせの佇まい。 エレクトリック・ギターの炸裂もますます加速していく。 ラスト・ナンバーの「らくだの瞳は限りなく深い夜へ」は23分半の長さを感じずクライマックスにゆっくりと突入していく。 2本のエレクトリック・ギターの重なりの層の響きが凄まじく、ベース・ギターの歌心もさりげなく曲を潤す。 ぴらこのヴォーカルも含めて覚醒の絶頂だ。 裸のラリーズや不失者の流れを感じさせつつ、唯我独尊に陥ることなく唯一無二、日本の土壌からしか生まれ得ない侘び寂びをも超えたサイケデリック・ロック。 めまいに襲われるほど全身がとろける。 音楽の可能性をあらためて思う。 埋もれさせたくない新たなる名盤と言い切れる。 ★水晶の舟『夜想歌』(UFO CREATIONS UFOcds-004)CD 歌詞が印刷された4ページのブックレット封入。 その英訳が載ったインサートも封入。 行川和彦 http://hardasarock.blog54.fc2.com/blog-entry-2640.html |
御購入は此方から 現在、中国の”UFO CREAtions”にて購入頂けます。 https://ufocreations.bandcamp.com/album/yasoka フランスの"Japan'archives mailorder"でも購入頂ける様になりました。 https://japanarchives-mailorder.com/ 京都の"meditations"にて発売されました。 https://meditations.jp/ 水晶の舟から直接の御求めは下記のアドレスより御願い致します。 suishounofune@yahoo.co.jp そして、水晶の舟のライブの時にも会場にて御求めになれますので御声をおかけ下さい。 |
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